日本バプテスト同盟

平和の祈り


「戦後70年」平和の祈り

日本バプテスト同盟宣教部
2015年7月10日 第58回総会


前文
 私たち人間はいつの時代も、戦争という大きな過ちを犯しています。
 戦争という愚かな行為によって、殺された尊い命を私たちは忘れることはできません。勝っても負けても、どちらの国も失った命に対しては、今なお悲しみと苦しみの中にあります。
 日本は敗戦から、70年間、戦争をしない国として歩んできましたが、平和には程遠い現実があります。経済的格差は拡大し、多くの人々が貧困にさらされています。路上生活の人々がいます。孤独死があります。十分な医療を受けられない人がいます。またシングルで子を養育している人々の中には、生活保護をうけても、十分に子どもに食べさせることができない人もいます。
 沖縄の人々は、大きな危険と屈辱的な事件の絶えない中で、生活をしな ければなりません。在日の人々は、今、激しい暴力を受けています。
 私たちは、そのような悲惨な現実から目をそらしてはなりません。平和 は、つくりだして行くものです。私たちは、同盟の「戦争責任」に関する悔い改めの上に立ち続け、過去のあやまちを二度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを語り伝え、近隣諸国の人々と手を携えて行きたいと願います。アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、アジアの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていかなければなりません。そのためには、歴史を捻じ曲げることなく、アジアの人々への謝罪の言葉をきちんと伝えなければなりません。

祈り
神様、主イエスが墓の中から起き上がらされ、暗闇に光が差し込んだように、わたしたちが世の光として暗闇を照らすことができるようお導きください。

2015年8月、わたしたちは敗戦70年を迎えます。
心を砕いて、過ちを認め、悔い改めをもって、生きるものとさせて下さい。

沖縄での壮絶な地上戦では、多くの沖縄の人々が日本兵によって死に追い込まれました。
「本土」決戦のための「捨石」として沖縄の人々が「犠牲」にされました。
いまなお国内の74%のアメリカ軍基地を沖縄におしつけ、今、新たな基地建設が進められています。

日本軍によって「慰安婦」とされた人々に対し、まるでそのようなことはなかったかのような言葉が聞かれるこの国で宣教するわたしたちが、誰の声を聴かねばならないのかを教えてください。

原子爆弾が投下され、多くの住民が命を奪われ、今も後遺症に苦しむ人々がいます。
核兵器の使用に対して、わたしたちは最も反対をしなければならないのに今も十分にできていません。
その上、核の平和利用の言葉の下に、原子力発電を容認し、依存してきました。

あなたが、戦争被害に、原子力発電所の事故被害にあわれた方々の心と体を慰められるために、わたしたちを用いてください。
毎日癒しを求め、あなたの憐れみを求める祈りをささげるものとしてください。

民族差別の暴力が激しくなっています。
悲しみ苦しんでおられる在日の方々のその苦しみを担うものとさせて下さい。

学校教育の現場では、先生も子どもたちも管理され、「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱が義務とされています。
良心的な先生方が不当な扱いを受けています。

今日、「集団的自衛権」が憲法違反であると言われているにもかかわらず、閣議決定され、安全保障法案が審議され、私たちの国は明らかに戦争に巻き込まれる危険な道を歩もうとしています。

私たちは主から託された見張りの使命が私たちにあることを自覚します。
そして信仰と良心の自由をもって「世の光」、「地の塩」として生きて行くことを決意いたします。わたしたちを、平和を築く者として、この地で働かせてください。

主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン


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