1963年 ABWU第2回大会

開催地:バプテスト神学大学(フィリピン・イロイロ市)
日 時:4月1日〜6日
参加国・地域:14 ビルマ【ミャンマー】、セイロン【スリランカ】、香港、インド、
インドネシア、日本、韓国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、台湾、
タイ、オーストラリア、米国)
参加人数:163
大会主題:神と共にある働き人、前に進もう。
テーマソング:大義は失われず、止まらず
主題聖句:エペソ2:21

 この大会の費用を賄うために、フィリピンの姉妹たちは5年間祈りつつ、1日10センタボス(最小単位)を貯金し、お金の無い人は、参加者にバナナを提供しようと、バナナの木を植えました。こうすることで与える楽しみを知りました。大会費用を貯める他に、参加者が大学の寮で快適に過ごせるようにと、毛布、タオル類、蚊帳などを持ち寄りました。毎日食事の準備を手伝い、14カ国からの163名の参加者のために最大限の「おもてなし」をしました。
 またこの大会は、大陸連合として初めて「独り立ち」した大会でした。フィリピンの姉妹たちは美しい国で、お客を迎えるために、5年間大会の準備をしました。計画、運営、財政全てを、アジアの姉妹たちが執り行い、自分たちにもできることを発見し自信がつきました。「わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる。」ピリピ4:13
 初めて参加国、地域の点呼、それぞれの所属グループの旗(バナー)を掲げ、代表者がパレードしました。代表たちが、フィリピンの人たちの家庭を訪れ、ホームステイして家庭生活を共にしたことが、友情を築くもとになりました。また大会後、3つのグループに分かれて、近くの3つの地域の、さとうきび工場、材木工場やその他何箇所かの興味のある場所を訪れ、友好親善に努めました。こうした訪問のお陰で、大会に参加できなかった地方の人々も、代表の人たちに会って、友好的な交流ができたことは大きい事でした。

 この大会では、たくさんの奇跡的なことが起こったので、「奇跡の集い」と呼ばれました。フィリピンの人たちの中には、戦時中の辛い経験から、日本人を決して許せないと思っている人たちもいましたが、日本のクリスチャン女性を、キリストに結ばれた良き友達と認めるようになりました。夫や父親と一緒でなければ、外国へ行くことなど考えられなかった、日本の女性たちでも、みんな個人でやって来ました。外国からの出席者91名の4分の3は、自前でやって来ました。このようなことは、これまでのアジアではなかったことでした。大会の準備、運営のほとんどを、アジア女性がやり遂げたことで、このフィリピン大会はアジア女性の自信になりました。

 本当に神は大会出席者を変えてくださいました。神は女性たちに、仕える勇気を与えてくださいました。多くの素晴らしい経験を通して、女性たちは働き人として作りかえられました。この会はまた「新たに生きる者の集い」と呼ばれました。